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伊之助「さー、いよいよこの日がやってきたぜ~!」
「いざ、オープン!!!」
炭治郎、伊之助、善逸、禰豆子は正一らの力も借りながら、無事伊之助イノシシ精肉店をオープンすることができた。
看板も全てお手製で、お世辞にもかっこいいとはいえない出来だが、一生懸命力を合わせて頑張った。
伊之助「ガンガン肉を売って、金持ちになるぜ~!」
しかし・・・
鬼滅の刃続き~カップリング物語~(15)伊之助イノシシ精肉店編
その日の夕方。
善逸「・・・ひっまだな~。」
禰豆子「ふわぁぁぁ」
あくびをする禰豆子。
伊之助はイライラ。
炭治郎「全然お客さんこないね。」
オープン初日はなんとお客さんは0人。
誰もお店にお肉を買いにくることはなかった。
「おーい、初日はどうだったかな~?」
駆け寄る正一に伊之助が襲い掛かる!
「おい!どうなってんだ!全然お客さんこないじゃないか!」
バコン!
「いてっ」
伊之助の頭を叩く炭治郎。
炭治郎「正一君のせいにするな!きっとこれは僕らに問題があるんだ」
正一「まーまー、商売は初めてからすぐに伸びるわけじゃないからね。」
「もう暗くなってきたから、今日はこの辺にして余った肉がもったいないから食べちゃおうか」
–その日の夜–
炭治郎ら4人と食卓を囲む正一達。
バクバクバクバク・・・・
正一、苦笑い。「相変わらず、よく食べるね皆」
伊之助「うめえからな!しっかり、なんでこんな美味しいのに誰も買いにこねーんだ?」
正一「うん、そーだね。じゃあ伊之助に質問だ。なんで皆お肉を買いにこないと思う?」
伊之助、きっぱり!
「わからん!」
正一「・・・。」(伊之助にはまだ無理か)
正一「じゃー、善逸はわかるかな?」
善逸「んー、そうだな。このお店のことを誰も知らないからかな?」
正一「そーだよ、大正解!その通り」
「商売をはじめたころはまだ誰もこのお店のことを知らないよね。」
「だから、まずは伊之助イノシシ精肉店のことを町の人にPRしないといけないよ」
「チラシをつくって回るのもいいし、家を訪問してもいいかもね」
「認知をさせること。まずはここから始めないといけないんだ」
「お肉を売ってて、このお肉がこんなにおいしいんだよ!っていうのを皆に教えてあげないとね」
!!!
炭治郎、閃く!
「正一君!いいこと思いついた!」
「明日、街に出てこのイノシシの焼肉を食べてもらうのはどうかな?」
「最初はお金を取らずに、まずは味見をしてもらう。」
「それから買ってもらうのがいいんじゃないかと」
伊之助「ばっきゃろー!そんなことしたらお金が入ってこなくなるぞ!」
正一「いや、炭治郎君それはナイスアイデアだ。」
伊之助「何?!」
正一「皆、よくわからないものにお金って払いたくないんだよ」
「まずは、味を知ってもらって、それから納得された後に買ってもらう。これは名案だよ」
「街のお菓子屋さんとかでも、試食をやってるだろ?あれと同じことさ」
「まずは食べてもらって納得してもらう。」
「そこから美味しいって思ってもらった人に買ってもらう。」
「明日からやってみようよ!」
禰豆子「わーい、楽しそう~!」
正一「後は、焦らないことだね。」
「君達3人が鬼退治をする時、いきなり無惨を倒す力はなかっただろ?」
「いっぱい修業して、鬼を倒していくうちに力がついて強くなった」
「それと同じことを今度は商売でしていく必要がある」
「いきなり、大きく売れることはないけど、時間をかけてリピーターを増やすことでお店は繁盛するのさ」
「君達なら絶対にできるよ!」
炭治郎、ニコリ。
「正一君、本当にありがとう!なんだかワクワクしてきた」
伊之助「ケッ、なんでもコツコツなんだな!まあしょうがねえ」
善逸「ねずこちゃん、一緒に頑張ろうね!!!」
禰豆子「うん!」
正一、ニコリ。
(彼らなら、絶対に大丈夫だな。)
オープン初日はまさかのお客さん0人だった伊之助イノシシ精肉店。
しかし、ここから怒涛の快進撃が始まる。