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新幹線を降りて会場に向かう流川をある男が呼びかけた。
「おー、流川。しっかりと準備してきたかー。」
振り向くとそこには仙道の姿があった。
今回、全日本ジュニア候補のメンバーに選ばれたのはインターハイで活躍した選手がほとんど。
唯一、仙道だけがこのインターハイ不出場の中、全日本ジュニアの候補に選ばれたのである。
「ふん、たりめーだ。お前も倒して絶対に代表に入る。」
〈フッ、いつも通りだな〉
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スラムダンクその後の続き(2)流川楓・全日本ジュニア選抜
仙道は流川と肩を並べて歩いた。
「あ!仙道と流川発見!」
横から声をかけてきたのは、海南の清田信長。
「お前ら二人には絶対に負けないからな!俺が絶対に代表に入る!」
・・・。
スタスタスタスタ
流川は無視してまっすぐ歩く。
〈コイツはアイツ(桜木)と同じでうるさいだけ。無視するのが一番〉
「おい!流川!なんかいえよ!」
仙道「ノブナガ君、どうやら流川は集中しているみたいだ。この二日間、よろしくね」
清田「お、おうよ、、」
神「ハハッ、流石仙道。清田の扱いにも慣れてきたな」
牧「アイツがいると、こっちも気を使わなくていいから助かるよ」
神と牧の姿に気づく仙道。
「牧さん、神、今日からよろしくお願いします。」
ガシッ!
握手を交わす3人。
牧「おう。全員で合格しような。日本代表に入ろう。」
インターハイ2位の海南高校からは1年生ルーキーの清田信長、1試合平均29.3得点を記録したシューター、神宗一郎とキャプテン、牧伸一が全日本ジュニアのメンバーに選ばれている。
神奈川からはこの5名が全日本ジュニアの候補に選ばれた。
現在、リハビリ中の桜木花道を除き、湘北高校の赤木剛憲、三井寿、宮城リョータも、このメンバーに選ばれてもおかしくない実力を兼ね備えていた選手であることは間違いない。
だた、山王高校との一戦で力を使い果たした湘北高校は、翌日の愛和学園との試合に嘘のように敗れてしまった。
試合結果は42-108
三井は試合早々、体がついていかずに交代。
宮城、赤木も自分の持てる力を全て出し切った為、前半途中から足が止まってしまい、いつものパフォーマンスの半分も出せていなかった。
唯一、その試合で31得点を上げた流川のみが湘北高校からは選出されたのであった。
「おー、神奈川軍団が勢ぞろいじゃん」
声の主は愛和学園のキャプテン・諸星大。
愛和学園からは諸星の他、1名が選出された。
愛和学園はベスト4で海南大付属に敗れた。
スコアは88-91
点の取り合いの白熱したバトルであったが、最後に神のスリーポイントにやられ、敗北を期した。
諸星「牧、今回は絶対に負けないぜ。代表の座は俺がいただく」
牧「諸星、よろしくな。俺も負けないぜ」
ガシッ!
再び熱い握手を交わす。
その後ろから、夏のインターハイの覇者・名朋工業のメンバー3人。
その中でも森重寛は別格のオーラを放っていた。
牧「森重、よろしく」
森重「・・・。ウス」
牧〈相変わらず、無口な奴だ。〉
大男8人組はバスケットボール会場のある合宿所へと向かっていった。
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