スラムダンクその後の続き(28)全日本ジュニアVSオーストラリア戦 2クオーター残り5分

スラムダンクその後続き

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男子バスケットボール世界選手権大会第2戦

 

2クオーター残り5分

日本      31
オーストラリア 43

 

2クオーターは点の取り合いになった。

 

スラムダンクその後の続き(28)全日本ジュニアVSオーストラリア戦 2クオーター残り5分

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湘北選手のいるスタンド

 

宮城「しかし、流川がここまで自分で攻めないとはな」

 

三井「あぁ。次は自分で来るか、という所でもパスを回すんだよ」

 

小暮「でも流川、パスのタイミングも上手いんだよな」

「ここだ!という所にボールを渡してくる」

 

流川とマッチアップするロン・ベインズ。

 

この展開は予想外であった。

 

ロン・ベインズ〈コイツ、次は絶対に1対1で来るというタイミングでもパスを選択する〉

 

〈このままパサーに回るのか・・・〉

 

〈よし!〉

 

ロン・ベインズが英語で話しかける。

 

『おい、流川。お前そろそろ自分で攻めて来いよ。』

 

『もしかして俺にびびってんのか??』

 

普段から朝の日課で英会話の勉強を続けている流川。

相手のいわんすることは分かったが、無視。

 

ロン・ベインズ〈チッ、乗ってこないか〉

 

流川、心の中でつぶやく。

〈俺も攻めたい。でも監督命令だ。〉←意外と素直

 

流川の最大の武器は攻撃力である。

 

しかし、現メンバー(森重、河田、沢北、仙道)は全員が点を獲れるプレイヤーだ。

 

流川がパサーに回ることで、周りも伸び伸びとプレーをすることが出来た。

 

ビッ!

 

流川、ゴール前の河田に絶妙なパス!!

 

河田「フン!」

 

河田、体を当て相手との距離を作った瞬間に反転してシュート!!!

 

 

ガン!!!

 

河田「あ」

 

「リバウンドだ!!!」

 

 

ガシイィィィ!!!

 

リバウンドを獲ったのは森重!!!

 

「森重強ぇ!!!」

 

「これで5回連続だ!!!」

 

 

ビッ!!!

 

森重、大きく外でパス!!!

 

受け取ったのは、沢北!!

 

 

「沢北、フリーだ!!!」

 

 

3Pを放つ。

 

 

ガン!!!

 

 

沢北「あ」

 

 

ベンチの深津、苦笑い。

「ここで外すなピョン」

 

 

ゴール下ではポジション獲りで大男達が体をぶつけ合う!!!

 

 

バン!!!

 

河田が右手を伸ばし、ボールを外にはじく。

 

宮城「おぉ!上手い」

 

赤木〈大男達と試合をする時はあのプレーは参考になるな〉

 

ボールを拾ったのは流川。

 

マークが一瞬空く。

 

堂本「よし、流川。いけ」

 

流川、すかさずミドルシュート!

 

 

ザシュ!!!!!

 

「来た来た来た来た流川!!!」

 

「今日初得点!!!」

 

 

宮城「そろそろノッてくるか?」

 

ザシュ!!!

 

オーストラリアのゴールがまた決まる。

 

仙道「ふう、中々厳しい戦いが続くな。」

 

流川「取り返すぞ」

 

仙道「OK、わかってるよ」

 

仙道がボールを運ぶ。

 

ダムダムダム・・・

 

ビッ!!!

 

「また流川にボールが渡った!」

 

ダムダム・・・

 

ガガガッ!!!

 

「おぉ!!切り込んだ!!!」

 

流川、相手を一瞬で抜き去りゴール前へ。

 

〈これは来るぞ!!!〉

 

流川を抑えようとオーストラリアメンバーが前に出てきた瞬間

 

 

ビッ!!!

 

流川「今度は決めろ!!!」

 

沢北「任せろ!!!」

 

ボールを受け取った沢北、間髪入れずに3P!

 

 

ボールはキレイな弧を描いて・・・

 

 

 

ザシュ!!!

 

 

「沢北の3Pが決まったー!!!」

 

「流川&沢北コンビだ!!!」

 

 

ビビーーーーー!!!!!

 

≪タイムアウト、オーストラリア!!!≫

 

オーストラリア監督「ここは戦術の練り直しだ」

 

オーストラリアベンチ。

 

「15番(流川)は完全にパサーに回っている」

 

「結果、他のメンバーで点を獲る流れができてしまった」

 

「奴のパスコースを塞ぐことに全力を注げ」

 

オーストラリアメンバー「ハイ!!!」

 

 

日本代表ベンチ

 

堂本「よしよし、いい流れだ」

 

高頭「流川、よく頑張った」

 

堂本「流川がこれだけパサーに徹したことでオーストラリアは4人のパスコースを塞いでくるだろう」

 

「ここからは暴れてこい、流川」

 

 

流川「うす」

 

〈・・・待ちくたびれたぜ。〉

 

 

時計は2クオーター残り3分を切った。

 

ここから流川の独壇場が始まる。

28話へ続く

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