スラムダンクその後の続き(3)流川楓・全日本ジュニア合宿前日

スラムダンクその後続き

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合宿所へつくと、既に残り8人の選手が到着し準備をしていた。

 

全体練習は明日から。

 

今日は自由練習日だが、全員余裕などない。

 

明日に向けて今日は自主トレーニングに励んでいる。

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スラムダンクその後の続き(3)流川楓・全日本ジュニア合宿前日

 

「おー、やっと来たか!」

 

山王工業のエース・沢北栄治が声をかける。

 

「流川、早くバッシュに履き替えて来いよ!待ってたんだぞ!」

 

そう、沢北のお目当ては流川楓。

 

今回で3回目となる最後の合宿。

 

沢北と流川の1on1は合宿の恒例となっていた。

 

「今の所、俺が勝ち越しているからな!今日で俺が上だってことを教えてやるよ!」

 

「(イラッ)にゃろう・・」

 

深津「また流川にケンカを売ってるピョン」

 

河田「ああ、でもあいつらの1on1は見ていて面白いからな」

 

深津と河田兄が話している所に牧が駆け寄る。

 

牧「深津、河田、よろしくな。」

 

深津「牧、お前には負けないピョン」

 

牧「ああ、それは俺も同じだ。絶対に負けない」

 

河田「俺もあのでかいのを抑えて、代表を勝ち取らないとな」

 

その目線の先には森重寛。

 

森重寛には河田雅史もかなり苦戦していた。

 

バスケットの経験、技術では圧倒的に河田の方が上であった。

 

しかし、199センチ100キロという驚異的な体格をいかしたパワープレイに力負けすることも多々あったのだ。

 

〈湘北の桜木に森重寛か。俺もうかうかしていられんな〉

 

山王工業からは、5人のメンバーが候補に選ばれていた。

 

キャプテンの深津一成、センターの河田雅史。エースの沢北栄治に松本稔。野辺将広の5人である。

 

山王工業は2回戦で湘北高校に負けてしまったが、高校生活で敗北を期したのはこの1試合のみ。

 

能力は全員日本トップクラスである。

 

野辺〈正直、俺は危ないぞ。持てる力を全て出し切ろう〉

 

全国ベスト8の大阪・大栄学園からはオールラウンドプレイヤーの土屋淳。

 

全国ベスト4の博多商大付属から2名が選出された。

 

全18名の内、ここから12名に絞られることになるのだ。

 

 

———神奈川県立・湘北高校————-

 

9月の半ば、バスケ部を引退した赤木は小暮と同じく大学受験に向けて勉強に励んでいる。

 

ガタガタガタガタ・・・

〈ま、またきおった・・・。〉

 

赤木は1日1回、バスケがしたくてうずうずして勉強が身に入らなくなる時があった。

 

小暮〈ああ、またきているか赤木〉

 

もう見慣れた光景である。

 

小暮〈無理もないよなあ、流川は今日本代表をかけた合宿に入っているんだもんな。赤木も悔しいだろう〉

 

赤木〈落ち着け、落ち着け。。この悔しさをバネに変えてやる。今に見ておれ。俺は大学で必ずユニバに選ばれてやる!〉

 

ギン!

 

小暮〈あ、もう今日は大丈夫そうだな。俺も頑張って第一志望に受かんないと〉

 


 

その頃バスケットコートでは、いち早く宮城リョータと三井寿がシュート練習に入っていた。

 

マネージャーの晴子はバスケットボールを丁寧に磨いていた。

 

「三井さん、流川いけるかな。代表」

 

「アイツなら大丈夫だろ。チェッ、俺だって絶対に代表に入れるのによっ。クソっ!」

 

「三井さん、あの時グレなければいけたっしょ」

 

「痛いとこつくんじゃねーよ!俺だって未だに後悔してんだよ!!ただ、俺のバスケ人生はこれからだ。絶対に選抜に出て大学推薦を勝ち取ってやるんだ。」

 

「勉強できねえもんね」

 

「お前もだろうが!!!」

 

三井〈流川、頑張れよ。お前、落ちたらもうパスだしてやんねーからな。〉

 

クスッ。

先輩達のやり取りをみてほほ笑む晴子。

 

晴子〈流川くん、明日から頑張ってね!〉

続く

 

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