スラムダンクその後の続き(32)全日本ジュニアVSオーストラリア戦 4クオーター

スラムダンクその後続き

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男子バスケットボール世界選手権大会第2戦

 

日本      65
オーストラリア 72

 

一時は点差をつけられた日本だが、3クオーターで7点差に追いついた。

 

諸星「よし、いけるぞ!!!」

沢北「絶対に勝つ!!!」

 

ベンチも熱気に包まれている。

 

堂本「この勢いを止めるなよ」

「ここからは真向勝負で点の取り合いに挑むぞ」

「流川、自由にやってこい」

 

流川、ギン!

目の色が変わる。

 

「ウス」

 

スラムダンクその後の続き(32)全日本ジュニアVSオーストラリア戦 4クオーター開始

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4クオーター開始。

オーストラリアはPGのパド・ミルズに代わり、マシュー・テラドを投入。

陵南高校が座るベンチ

彦一「マシュー・テラドか。身長189センチだがパワーがある牧さんタイプのポイントガードや」

「オーストラリアのメンバーもNBA候補と呼び名の高い選手ばかり」

「過去最強のジュニア代表として期待されとるメンバーが集まっているんや」

 

越野・・・。

〈コイツ、本当になんでもしってんな。〉

 

彦一〈しかし、そのメンバーと互角の戦いを繰り広げている日本代表、ほんとすごいで・・・!〉

〈今、試合に出ているメンバーの中に神奈川県の選手が3人、ウチの仙道さんも入っとる〉

〈・・・よし!〉

 

ガガッ!!!

彦一、立ち上がりメガフォンを持つ!

 

「センドーさーん!!!!!」

「お願いしますよー!!!!!」

「絶対に勝ってくださーい!!!!!」

 

・・・・・?!

 

あまりのバカでかい声に周りの人が思わず耳を塞ぐ。

 

バコン!!!!!

田岡監督がゲンコツ。

「ちったあ周りのことを考えんか、馬鹿者」

 

彦一、涙目に。

「すんません・・・」

 

コートにいる仙道、ニコリ。彦一の声はしっかりと聞こえた。

〈彦一、ありがとな〉

 

日本メンバー、全員でエンジンを組む。

 

牧「ここを勝てば予選突破が現実になるぞ。」

「今まで日本は国際試合でほとんど勝ったことがない」

「俺達が歴史を塗り替えるぞ」

 

沢北、ニコリ。

「OK」

 

牧「よーっし!俺たちは・・・」

 

全員「強い!!!」

 

沢北「っしゃあ!いくぞ!」

「流川、お前より絶対に点獲ってやるからな」

 

流川「誰にも負けん」

 

仙道「流川、ガンガンパス回すからな、頼むぞ」

 

流川「たりめーだ」

湘北が座るベンチ

安西「桜木君、君はこの試合どちらが勝つと思いますか?」

 

桜木、少し黙って口を開く。

「オーストラリアだ」

 

皆、驚いた表情。

宮城「おいおい、花道。縁起でもねーこというんじゃねーよ」

 

安西「なぜ、そう思ったのですか?」

 

桜木「俺がいねーからだ」

「リバウンドが弱ぇ」

 

安西「ほう」

桜木の予想は大方的中した。

 

ガン!

沢北のシュートがわずかにゴールから外れる。

 

沢北「チッ、リバン!」

 

 

ガシ!

ガシガシ!!!

 

ゴール下、肉弾戦が繰り広げられる!

 

 

バシイイイィィィッ!!!!

 

 

リバウンドを獲ったのは、エンド・ボーガット!

 

河田、良いポジションを取れずに苦戦している。

 

三井「森重か、野辺を入れないと厳しいんじゃねーのか」

赤木「確かにその通りだ。しかし、後半点の取り合いに挑むとなると沢北、流川、仙道は外せない」

安西「リバウンドよりも点を取ることを意識して今のメンバーにしたのでしょう」

安西「ただ、バスケのシュート成功率は100%じゃない」

「だからこそ、リバウンドは重要なんだ」

桜木「オヤジ、リバウンドを制するものはゲームを制す。だよな?」

安西「ほっほっほ、その通りです」

 

 

4クオーターは沢北、仙道、流川の連携が見事にハマり、観客を魅了した。

 

そのプレーに涙を流す観客も。

「・・・こんなすげえ高校生、みたことねぇよ」

「こいつら、いつプロになってもおかしくないな」

 

牧も何度も何度も果敢にオーストラリアを攻めた。

牧のペネトレイトは同年代の世界相手にも十分通用した。

 

 

河田も日本人離れした身体能力を生かし、ゴール下で互角の戦いを示した。

 

しかし、桜木のいう通り、日本はリバウンドを制することが出来なかった。

河田一人では限界があった。

 

だが、ここでメンバーを変えると攻撃の歯車が崩れてしまう。

日本は最後まで点を獲ることに全てをかけた。

 

 

4クオーター残り3秒

 

ビッ!!!

流川がゴール前、相手選手を引き付けた所で河田へノールックパス

河田「ナイスパスだ、流川!」

 

バス!!!

河田がゴール下、バンクシュートを決める!

 

 

しかし・・・

 

〈ビビー!!!!!試合終了〉

 

日本       93
オーストラリア  98

日本、4クオーターは互角以上の攻撃をみせるも、オーストラリアに後一歩及ばず敗戦。

 

1勝1敗で最終戦、強豪フランスと戦うことが決まった。

 

33話へ続く

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