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全日本代表の試合を観に来た観客2人が話している。
「あー、やっぱ強ぇなあ~フランス」
「まあ、よく頑張ったんじゃねーの?30点差くらいの負けだったらしょうがないよ」
日本 12
フランス 22
点差はまだ10点差だが、フランスはやはり強かった。
森重、河田二人がかりでも、フランスのエース、エムポバを抑えることは出来ずにいた。
–日本ベンチ–
堂本「どうだ、河田、森重。15番(エムポバ)は?」
河田「はい、今まで戦ってきた選手で一番強いです。」
「でも・・・」
「大分慣れてきました」
コクリ。
森重も黙ってうなづく。
堂本、ニヤリ。
「そうか」
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スラムダンクその後の続き(38)全日本ジュニアVSフランス代表戦、2クオーター開始
–フランスベンチ–
フランス監督の指示を受ける中、ジダンヌはエムポバに目線を送る。
エムポバ「ふぅぅ~」
ジダンヌ「・・・。」
<アイツ、いつも以上に汗をかいているな。若干疲れを感じているな>
<流石に巨体の二人がかりじゃアイツも苦労するだろう>
<まあ、ここを乗り切ってもらわないとな>
—
2クオーターがスタート。
フランスのジダンヌがボールを運ぶ。
ジダンヌが牧を抜こうとするも、牧も懸命にマーク。
ジダンヌ「お!やるじゃねーか」
牧「あぁ、負けないぜ」
ビッ!
ボールはセンターのアンリーへ。
河田がつくも、アンリーはすぐにセンターのエムポバへパス。
「森重、1対1で負けるなよ!!!」
「お前なら、いける!!!」
キュッ、キュッ!
ガシッ!
ガシッ!
激しい肉弾戦が繰り広げられる!!!
エムポバ、一瞬のスキをつき森重を交わしクイックシュート!
そこに森重が手を伸ばす。
ビッ!
エムポバ「チッ、リバウンドだ!」
ガン!!!
ガシイイイィィッ!!!
跳ねたボールを拾ったのはアンリー。
河田を交わしバンクショットを沈める。
ザシュ!!!
–湘北ベンチ–
小暮「やはり、二人がかりじゃないとキツイか」
桜木「イヤ、そんなこたぁない」
小暮「え?」
桜木「あのデカ坊主(森重)、シュート触ってたぜ」
三井「あぁ、軌道がちょっと変わったもんな」
赤木、ニコリ。
「桜木、よくわかったな」
桜木「あぁ、天才だからな」
先ほどのシュートを外したエムポバ、若干イライラし始めている。
エムポバは16歳にして、今大会でもトップクラスの実力を持ったセンターである。
しかし、まだ16歳。
精神的にムラがあるのが弱点であった。
その後ろ姿を見る河田。
河田「・・・。」
河田「おい、森重。」
森重「ん?」
河田「エムポバをコートから追い出すぞ」
森重、無表情でうなずく。
「あぁ、分かった」
続く
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