スラムダンクその後の続き(39)全日本ジュニアVSフランス代表戦、森重の反撃

スラムダンクその後続き

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フランス代表の15番、エムポバ。

 

同年代では、世界トップの実力を持つセンターである。

 

このまま順調にいけば、世界を代表するプレイヤーになる可能性を秘めた選手だ。

 

しかし、まだ16歳。

 

精神的にムラがあり、未熟な一面があった。

 

過去、二戦ではエムポバが無双したことで、彼の良さを最大限発揮できた。

 

しかし、日本の河田、森重のダブルチームに度々攻撃のチャンスをつぶされたことで、段々と彼の弱さが露呈してきたのである。

 

河田「フン!」

 

森重「ふん」

 

二人がかりで、エムポバを抑える!

 

スッ、

 

河田がエムポバのバランスを崩す為、一歩下がる。

 

そのタイミングで、エムポバの足が動いた。

 

赤木「お!上手い」

 

〈ピピー!!!トラベリング!!!青(フランス)15番!!!〉

 

エムポバ『なんだと!!!歩いてねーぞ!!!どこみてんだよ!!!』

 

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スラムダンクその後の続き(39)全日本ジュニアVSフランス代表戦、森重の反撃

 

エムポバが審判に抗議する!!!

 

エムポバ「その前にさっきのファウルだろうが!!!」

 

フランスメンバー、森重を抑える!

 

エムポバの肩を抑えるジダンヌ。

 

ジダンヌ「おい、エムポバ。こんなことでいちいち怒ってたら世界一にはなれないぞ。」

 

「気持ちを抑えろ」

 

エムポバ、グッとこらえる。

 

「わかったよ。」

 

≪ビビー!!!タイムアウト、フランス!!!≫

 

–日本ベンチ–

 

堂本「高頭さん、エムポバは下がると思いますか?」

 

高頭「いえ、このまま試合に出てくるんじゃないかな」

 

「恐らく、エムポバにパスを回すよう指示を出してくるだろう」

 

堂本、ニコリ。「同じです」

 

 

堂本「よーっし、お前らよく耐えてるぞ!」

 

「諸星、ここからがお前の出番だ」

 

「流川、攻撃はお前に任せたぞ。一人でいける所までいってこい」

 

諸星、黙ってうなずく。

「わかりました」

 

流川「ウス」

 

堂本、高頭の読みは当たった。

 

–フランスベンチ–

 

フランス監督「ここで突き放すぞ」

 

「エムポバ、お前は交代せんでそのまま出るぞ」

 

「しばらくはパスを回せ」

 

エムポバ「パス回すんなら試合に出たくねーよ」

 

フランス監督、笑う。

 

「アホ!周りにパスを回すことで、お前の攻撃の選択肢が増えるんだ」

 

「相手もマークしにくくなる」

 

「お前に二人マークがついてるんだから、一人空いてるだろ?」

 

「そこを今から突くんだ。」

 

「そうすることで、結果的に試合に勝てるし、お前も強くなる。」

 

「頼りにしてるぜ」

 

エムポバ「ケッ、わかったよ。しょうがねえな」

 

コートへ向かう5人。

 

ジダンヌは監督へお礼を伝える。

 

ジダンヌ「監督、ありがとうございます」

 

監督「おう、アイツのサポートも任せたぞ」

 

ジダンヌ「わかりました」

 

 

監督「ふう。。」

 

〈しかし、まさかエムポバがここまで苦労するとは。正直想定外だったな。〉

 

〈二人がかりでも、完全にアイツなら余裕だと思っていたのだがな〉

 

 

ビビー!!!

 

試合開始。

 

ビッ!

 

ビッ!

 

日本、早いパスワークで相手陣内に入る。

 

流川「ヘイ」

 

ビッ!

 

森重からのパスを受け取る流川。

 

流川は点を獲ることに飢えていた。

 

 

メラメラメラメラ・・・

 

宮城「お!いい表情してんじゃねーかアイツ」

 

ダム!!!

 

一瞬でボクバを交わす!!!

 

「おー!!!流川、早い!!!」

 

アンリーがヘルプに入るも、ここもドリブルで抜く!!!

 

「2人目も抜いた!!!」

 

そして、エムポバと一対一!

 

ダムッ!!!

 

「おおお!!!流川、突っ込んだぞ!!!」

 

エムポバ〈絶対に止める!〉

 

流川、空中でボールを右から左手に持ち替えフックシュート!!!

 

エムポバのブロックを上手く交わしつつ、身体を当てる。

 

ドン!

 

流川から放たれたシュートは・・・・

 

 

 

 

ザシュ!!!

 

〈ビビー!!!ディフェンスファウル、15番!バスケットカウントワンスロー!〉

 

「決まったぁー!!!!3点プレイだ!!!」

 

「フランスを3人抜いてのシュートだ!!!!」

 

彦一「アンビリーバブルや!!!ルカワくん!!!」

 

田岡も驚く「アイツ、世界トップ集団に真向から挑んでねじ伏せたぞ。」

 

〈お前を獲りたかったぞ、流川。〉

 

 

スタンドも歓声の声で湧き上がる!!!

 

「いける!流川、お前ならいけるよ」

 

「なんだ今のは!!!」

 

 

ガタッ!!!!

 

スタンドの桜木も立ち上がる!

 

桜木〈・・・流川め!〉

 

宮城「やれやれ、とんでもない奴と俺達はチームメイトなんだな。」

 

三井「俺もあれくらいはできる」

 

宮城「ハイハイ」

 

 

ザシュ!!!

 

流川、ボーナススローもしっかりと決める。

 

2クオーター残り1分

日本   27
フランス 39

 

点差は12点差だが、今は日本に勢いがあった。

 

フランスの攻撃。

 

ビッ!

 

ジダンヌはまたしても、エムポバを選択。

 

河田、森重で懸命にマーク。

 

森重「おい、どうした?もっと押してこいよ」

 

エムポバ「あぁ?」

 

・・。

 

〈いや、ここで暴れたら、俺の負けだ。今は監督のいう通りにするぞ〉

 

「ヘイ!」

 

フリーになったアンリーがパスを要求。

 

ビッ!

 

森重のパスは・・・

 

 

バシイイイイイッッ!!!!

 

諸星がカット!!!

 

「おー!!!よく読んでたぞ!!!」

 

諸星〈これをやる為に、俺は試合に出てんだ・・!〉

 

諸星、そのままボールを掴むと前線へロングボールを放つ。

 

「いけー!!!流川!!!!」

 

バシ!

 

ボールを受けた流川、ボクバと1対1。

 

 

ダム!!!

 

流川、ボクバを交わしゴールへ一直線!!!

 

ダッ!!!!

 

 

 

ドガアアアアアアッッッ!!!!!!

 

スラムダンク炸裂!!!!!

 

「流川、2発連続!!!!!」

 

「アイツ、すごすぎるよ!!!!!」

 

そして、最後のフランスの攻撃を守った日本。

 

諸星「よっしゃー!!!」

 

牧「よし、いけるぞ!!!」

 

 

 

2クオーターを10点差で折り返した。

日本   29
フランス 39

 

続く

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