スラムダンクその後の続き(49)海南大付属高校・選抜前

スラムダンクその後続き

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海南大付属高校体育館

 

キュキュ!

 

キュキュキュ!

 

牧のペネトレイト!

 

〈!?〉

 

清田が抜かれる!

 

一瞬で止まり、ミドルシュート!

 

ザシュ!

 

牧「清田、ディフェンスが甘いぞ!こんなんじゃまた流川にやられるぞ!」

 

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スラムダンクその後の続き(49)海南大付属高校・選抜前

冬の選抜の神奈川予選前、海南大付属高校は最後の追い込みをかけていた。

 

清田(畜生。悔しいが牧さんのいう通りだ。俺のディフェンス力が海南日本一の鍵を握っている。)

 

(流川、諸星を抑える為にも俺がやってやる・・・!)

 

夏のインターハイでは、海南は愛知の星・諸星大率いる愛和学院に準決勝で対戦した。

 

結果は、88-86

 

海南大付属高校が勝利をしたものの、清田はマッチアップした諸星を抑えることができなかった。

 

また、惜しくも全日本ジュニアの最終メンバーで清田は落選をした。

 

常勝・海南大付属高校で1年ながらスタメンの座を勝ち取り、全国2位という結果を残したにもかかわらず、彼の中には悔しさしかなかった。

 

清田(とにかく、自分のレベルを上げてやる。俺が日本一の選手になるんだ・・・)

 

清田「牧さん!もう一度お願いします!俺はもう誰にも負けたくねぇ!」

 

牧、ニコリ。

「日本一、ということは俺を倒すってことだな」

 

清田(?!)

 

清田「ハイ、もちろんです!」

 

牧「OK、わかった。心してかかってこい」

 

 

逆コートでは、神が高砂とマッチアップをしていた。

 

神は高校入学時はセンターだった。

 

しかし、体格面でセンターとして戦っていくのは難しいと判断し、シューターへとポジションチェンジをした。

 

神は全日本ジュニアにも選ばれた。

 

しかし、海外勢を前に、ディフェンス面の弱さから試合に出場する機会が与えられず、悔しい思いをした。

 

苦手なフィジカル面を強化する為に、神は筋力トレーニングと高砂とのマッチアップに力を注いだ。

 

ガン!

 

「リバウンドだ!」

 

神と高砂がポジショニング争い。

 

ガシガシ!

 

スッ

 

神、上手く体を入れる。

 

バシイイイイッ!

 

そして、リバウンドを取る。

 

高砂「ほう」

 

(元々のバスケセンスにフィジカルがついてきたか)

 

高砂「チッ、上手くなってきたじゃねぇか」

 

神「まだまだ、もう一丁頼みます」

 

そして牧伸一。

 

神奈川の帝王として君臨するも、未だ全国制覇は成し遂げられないままでいた。

 

今大会が最後のチャンスである。

 

深津や仙道といったライバルを倒し、日本一のポイントガードとなる為にも、この選抜にかける思いは人一倍強かった。

 

海南大付属高校も準備に余念がなかった。

 

 

練習終了後も、全員自主練習の為にコートに残り、各々自分の課題に取り組むメンバー。

 

高頭(堂本よ、ウチは山王より練習しているぞ。もう、君達には負けん)

体育館外では、彦一が偵察にきていた。

 

彦一「牧さんに神さん、そして清田君。ただならぬ闘志を感じるで・・・!」

 

「これは、ウチも相当気合をいれなアカン。」

 

「早速報告や!」

 

続く

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