鬼滅の刃続編~カップリング物語~ねずこと善逸編(3)善逸、炭治郎に相談

鬼滅の刃続編

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鬼を倒し、平和が訪れた今。善逸は新たな壁にぶつかっていた。

 

禰豆子を自分にどう振り向かせるか。

 

夏の夜、善逸は禰豆子の兄である炭治郎へ相談をすることにした。

 

 

「炭治郎、ちょっといいか。相談がある」

 

炭治郎、ニコリ。

「うん、いいよ。」

 

蛍を見る炭治郎の横に善逸が腰かける。

 

「炭治郎、俺。実はねずこちゃんのことが好きなんだ」

 

 

炭治郎、ニコリ。

「うん、しってるよ」

 

 

善逸「えー!なんでしってんの?!」

「バレないように必死に隠してたのに?!」

 

炭治郎、苦笑い。

「いやいや、見てたら分かるよ」

 

 

善逸「そーかそーか、なら話が早い。」

「どうすれば、ねずこちゃんが俺のことを好きになってくれるかな?」

 

炭治郎、考える。

「うーん。。。」

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鬼滅の刃続編~カップリング物語~ねずこと善逸編(3)善逸、炭治郎に相談


 

沈黙のまま5分経過。

 

善逸〈・・・長い。・・・長すぎる!〉

 

 

炭治郎「あ!」

 

善逸〈き、きたか!〉

 

炭治郎「善逸、人にはベストのタイミングってあるんだ」

 

善逸、食い入るようにうなずく。

「うんうん」

 

炭治郎「たとえばね、お腹いっぱいの時に山盛りのご飯をもらっても食べたいと思わないでしょ?」

 

善逸「うんうん」

 

炭治郎「でも、3日間飲まず食わずでお腹が減っている時におにぎりが出てくると嬉しいよね?」

 

善逸「うんうん」

 

炭治郎「つまり、何がいいたいかというと、今禰豆子は恋愛をしたいタイミングじゃないんだと思う」

 

 

ガーン

 

善逸、ショックを受ける。

〈つ、つまり俺はもうダメってことなのか・・・〉

 

炭治郎「禰豆子ってこの前まで鬼だったじゃんか。」

 

「禰豆子、いつもニコニコしているけど辛い思いを沢山しているんだよね」

 

「大切な家族も失ってしまった」

 

「今は時間をかけて心の傷を癒す時なんだと思う」

 

「だから禰豆子を待ってあげてもらってもいいかな?」

 

 

善逸、号泣。

 

〈お、俺は自分のことしか考えていなかった。〉

 

〈ねずこちゃんは沢山傷ついてきたに違いない・・・〉

 

〈俺が生涯守ってやるんだ・・・!〉

 

 

善逸「炭治郎、ありがとう!分かった!俺待つことにするよ!」

 

「でも、今できることはないかな?」

 

 

炭治郎、ニコリ。

「今は信用を信頼に変えるタイミングじゃないかな。」

 

善逸「信用と信頼?どう違うの?」

 

炭治郎「例えば、伊之助って猪の被り物してて、上半身裸でぱっと見変な奴じゃんか」

 

善逸「うんうん。その通り」

 

炭治郎「で、実際は強くて意外とイイ奴だったりする」

 

「一緒に行動しても大丈夫かな?って思うのが信用」

 

「で、今は同じ時間を過ごしてきて伊之助のいい所もいっぱい知っているし、頼りになるでしょ?」

 

善逸「まー、そうだな」

 

 

炭治郎「頼りになる。それが信頼だよ」

 

善逸「なるほど!」

 

炭治郎「善逸なら、大丈夫!この人なら一生ついていけるって禰豆子に思ってもらえるように、信頼という貯蓄を増やすのが一番大事なんじゃないかな」

 

善逸「炭治郎、ありがとう!俺、絶対にねずこちゃんに信頼される男になる!」

 

炭治郎、ニコリ。

「こちらこそ、禰豆子を好きになってくれてありがとう。応援してるよ」

 

 

ここから、善逸の恋の快進撃が始まる。

4話へ続く

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