鬼滅の刃続編~カップリング物語~ねずこと善逸編(4)善逸の作戦

鬼滅の刃続編

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善逸にはある特技があった。

 

文を書く事である。

 

現在、善逸は自分が鬼を倒したことを後世に残す為に、「善逸伝説」という自伝を書いていた。

 

善逸伝説の主人公はもちろん、善逸。

 

設定としては、手下の炭治郎、伊之助を引き連れて彼が鬼を倒した。

ということになっている。

 

半分以上がフィクションであった。

 

そのストーリーの最後に、善逸はねずこと結ばれるシーンがあった。

 

ここだけはどうしても現実にしたい!と考えた善逸は良いアイデアを思い付いた。

 

善逸〈これだ!〉

〈これで俺はねずこちゃんとお付き合いができるぞ!〉

 

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鬼滅の刃続編~カップリング物語~ねずこと善逸編(4)善逸の作戦

 

善逸は「善逸伝説」の執筆と両立して、日記を書くことにした。

 

タイトルは、「ねずこちゃん攻略法」

 

なんとも気持ち悪いタイトルだが、彼は毎日この日記を埋めることで、目標であるねずこちゃんと付き合い、結婚するまでの記録をつけようと試みたのであった。

 

 

善逸は独り言をブツブツつぶやいていた。

 

「うーん、そうだな~。」

 

「まずはいつまでにお付き合いをするかを考えないとな」

 

「昨日、炭治郎からは焦るなって言われたしな」

 

「そういえば、ねずこちゃんってまだ14歳なわけだし」

 

「なら、2年後から交際がスタートできるように頑張ろう」

 


 

目標を叶える為には、期限を必ず決める必要がある。

 

期限がない目標は叶うことはない。

 

2年という期限が決まった。

 

「うーん、じゃあ次は今何をするか、だな」

 


 

目標を叶える為には努力の積み重ねが必要である。

 

「よし!じゃあ、まずは頼りになる男になろう!」

 


 

翌日、善逸とねずこは食料の買い出しで街に出掛けた。

 

「ねずこちゃん、大丈夫!俺が持つから」

 

お米に野菜と重たい物を全部持つ善逸。

 

 

 

ゼ―ハー、ゼ―ハー、、、、

 

力仕事が苦手な善逸。

 

ドテ!!

 

力尽きて倒れてしまった。

 

「無理しなくていいよ」

 

ねずこはにっこりと笑って、ヒョイと全ての米と野菜を抱えて歩き出した。

 

鬼になっている間に身体中の筋肉、細胞が活性化した禰豆子は人間に戻っても力は落ちていなかった。

 

善逸〈ダ、ダサすぎるぞ俺・・・〉

 

善逸の恋の戦は始まったばかり。

 

頑張れ、善逸!

 

5話へ続く

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