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伊之助イノシシ精肉店オープン2日目にして、やっとお肉が売れた。
初めてのお客さんは、元鬼殺隊の不死川実弥であった。
今回、良かったのは実弥が付き合いではなく、実際に食べて感動してお金を払ってくれたことだ。
これにより、炭治郎は絶対に上手くいく。という確信が持てたのだ。
炭治郎「はーい!今お肉の試食販売を行っていますよ~!」
「みなさーん、ドンドン食べにきてくださーい!!!」
焼肉の美味しそうな香りに、ちょくちょくと人が集まるようになってきた。
鬼滅の刃続き~カップリング物語~(17)伊之助イノシシ精肉店編
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必死にお肉を焼きながら接客をする炭治郎。
その横で早くもやる気を失っている善逸。
「もう、疲れたよー、暑いし喉乾いたし早くねずこちゃんに会いたいよ~。」
炭治郎「善逸、ここで頑張ってお肉を売って、禰豆子に新しい着物を買ってあげよーよ!」
善逸〈?!〉
善逸「炭治郎!俺も頑張る!!!」
一気にやる気を取り戻した善逸。
—
夕暮れ前になり、お肉を全て売り切った炭治郎と善逸。
結果的に、お肉の大半が試食でなくなったのだが、内1/5の方が実際にお肉を買ってくれた。
オープン初日の前日が0だったことを考えると、大きな進歩である。
帰り際に善逸が炭治郎に話しかける。
善逸「なー、炭治郎。俺、やっぱりタダでお肉を配るってのがどうも勿体ないと思うんだよな~。」
「その分も売れば、もっとお金が稼げたわけじゃんか。」
「このやり方でいいのかな?と疑問もわいている」
炭治郎「善逸の気持ちはすごく良く分かる。」
「でも、僕らはまだ商売を始めたばかりで、まだお店のことを誰も知らないんだ。」
「今日、沢山の人が食べて美味しいって喜んでくれたじゃないか。」
「今はそうやって、まずはウチのお肉が美味しいってことを皆に教える時期なんだ。」
「まずは味を知ってもらって、その後に買ってくれる人を増やす。一回買ってくれた人が、長期顧客になってくれれば、僕らが売りに出なくてもお客さんが勝手にお店に来てくれるようになる」
「今は結果的に損をしてるかもしれないけど、半年、1年後を見据えて商売をしていけばいいんだ。」
善逸「炭治郎、お前すげえな。つまり、目先の利にとらわれるな、ってことだな?」
炭治郎「そういうこと。我慢の時期も必要なんだよ。」
炭治郎には商売の才能もあった。
この試食戦法が後々の大きな発展へとつながっていくのである。
続く
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